中性脂肪の上昇に大きく関わってくるのが、夕食の取り方です。
朝昼と違い夕食は食べた後の活動量が大きく減るので、体に蓄積されやすい状況下に置かれます。
ここで脂質の多いものや、糖質過多の食事をすることで一気に数値が上がるので、野菜を多めにして胃袋を休めさせてあげます。
また食事の量を控えることで空腹感を感じながら朝を迎えることで、充実した朝ご飯をとることができます。
生活リズムを調える上でも大切な夕食の在り方を考えてみましょう。
◎夕食のポイント
①就寝2~3時間前に食事を終わらせる。
昔から「食べてすぐに寝ると牛になる。」と言われますが、その通り。脂肪を蓄積しやすい体質になるのは時代が変わっても同じです。活動量が減るので中性脂肪は溜まっていきます。また消化が悪くなり、翌朝になっても食欲が湧かないので朝を欠食する大きな要因になります。生活リズムの悪化は、太る原因なので注意しましょう。
②品数を増やし、一品の量を減らす。
一品の量が多いと栄養が偏りやすくなります。また揚げ物が食卓に並ぶと、そればっかりを口にすることも考えられます。一日の中で最も調理に時間をかけやすいのは夕食です。一汁三菜を心がけると副菜をしっかりとることができます。一人ひとり小皿に盛りつけると、より食べ過ぎを防ぐことができます。
③煮物や蒸し野菜を必ず入れる。
カロリーを抑えるには野菜をたくさん食べること。特にヘルシーに済ませたい夕食では油を使わず調理できるメニューも大切です。煮物や蒸し物はその代表で簡単にできますから、必ず入れましょう。
【献立例】
ご飯
豚肉とたっぷり蒸し野菜
冷奴
ひじきのゴマ酢和え
味噌汁
【豚肉とたっぷり蒸し野菜】(1人前)
材料
野菜やきのこ 150gくらい
豚ロース(スライス) 8枚
ポン酢、ごまだれ お好みで適量
作り方
①野菜やきのこを食べやすい大きさに切る。 (大根やニンジンなどはピーラーでスライスするのがおすすめ)
②蒸し器に野菜やきのこと並べ、その上に豚肉を乗せる。
③火が通るまで蒸す。
④お好みのタレに漬けて食べる。
(ア) 野菜は何でも構いません。冷蔵庫に余っているものを使ってください。
蒸すことによりお肉の脂も落ちていくので、脂の取り過ぎも防げます。
【ひじきのゴマ酢和え】(1人前)
材料
ひじき 4g
きゅうり 15g
じゃこ 3g
白ごま 少々
油 少々
砂糖 小さじ1/2
酢 小さじ1
醤油 小さじ1
作り方
①ひじきを水でも戻す。
②①を茹で、火が通ったら水気を切る。
③きゅうりは2mmの輪切りに、じゃこは湯通しする。
④白ごま、油、砂糖、酢、醤油を混ぜ合わせ、②、③と和える。